機動戦士Vガンダム

SPECIAL:スペシャル

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『機動戦士Vガンダム Blu-ray BOX』の見どころ

今回「機動戦士Vガンダム Blu-ray Box」ブックレットの構成・執筆を担当した
アニメ評論家、藤津亮太氏による見どころ解説を掲載!!



 BD化といえば期待したいのはまず画質の向上。粒状感が抑えられ発色が向上しており、たとえばVガンダムの白がまぶしいような白になっている。光学合成をつかったためやや暗めな印象だったオープニングの明るさも調整されている(DVDでは暗めのままだった)。

 さらに今回はBoxⅠ、BoxⅡのそれぞれ4話ずつに新録オーディオコメンタリーがつく。22年を経て集まったキャストのトークは、さながら同窓会のよう。聞いているうちに視聴者の22年間とキャストの22年間が交錯するような気分になれるはずだ。

 またBoxにはそれぞれ、作品鑑賞の手助けとなる「SUBTEXT BOOK」と制作当時の資料を収録した「ARCHIVE BOOK」の2冊が附属する。たとえばBoxIの「SUBTEXT BOOK」には新録としてスタッフ座談会(山本裕介、渡邊哲哉、森邦宏)を収録。当時の制作現場の様子が生々しく語られる。一方、「ARCHIVE BOOK」には当時の雰囲気が蘇る版権イラストや、雑誌・ムックのインタビューを再録。キャラクターデザインの逢坂浩司(BoxⅠ)、脚本の桶谷顕(BoxⅡ)の発言が蘇る。

 そしてBoxⅡの「SUBTEXT BOOK」には富野由悠季総監督の新規インタビューを収録。BoxIに再録した放送開始当初のインタビュー(アニメージュに掲載)、BoxⅡに再録した放送終了直後のインタビュー(ラポートのムックに掲載)と比べて読むと、より立体的に楽しめるはずだ。


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